I went to the Serial Killer Exhibition 2026. シリアルキラー展2026に行ってきました。
#Museum tour
2026-02-21

現在銀座でやってる「シリアルキラー展2026」に行ってきました。
場所はいつもよく言っているバニラ画廊です。
ここは少し尖った展示をよく行っているので個人的にはかなりお気に入りです。
※今回の展示は写真撮影禁止でした。
シリアルキラー展2026ってどんな展示?
ざっくり言うと、“シリアルキラー(連続殺人犯)”というモチーフをテーマにいろんなアーティストが表現している企画展。
展覧会概要
・展覧会名:シリアルキラー展2026
・会場:バニラ画廊(東京・銀座)
・会期:2026年1月31日〜3月1日
・内容:絵画、イラスト、立体、グラフィックなど
展示のメインはジョン・ウェイン・ゲイシー
ジョン・ウェイン・ゲイシー ― 事件の詳細

●ジョン・ウェイン・ゲイシー John Wayne Gacy
1972年から1978年にかけて、アメリカ・イリノイ州で犯行を繰り返しました。
被害者
公式に確認されている被害者は33人。その多くは10代後半から20代前半の少年や若い男性でした。
身元が特定されている被害者には以下の人物が含まれます。
・ティモシー・マッコイ(Timothy McCoy)
・ジョン・バットコヴィッチ(John Butkovich)
・ダレル・サムソン(Darrell Samson)
・ランドール・レフィングウェル(Randall Reffett)
・マイケル・ボニン(Michael Bonnin)
・ウィリアム・キャロル(William Carroll)
ほかにも多くの若者が犠牲となり、
当初は身元不明のまま埋葬された被害者もいました。
犯行の流れ
ゲイシーは建設業を営んでおり、
若者に対して「仕事を紹介する」と声をかけ、自宅へ誘いました。自宅に連れ込んだ後、
・手錠を使って拘束
・抵抗できない状態にする
・首を圧迫する方法で殺害
という手口を繰り返しました。遺体の大半は自宅の床下空間に埋められていました。最終的に29体が床下から発見され、残りは川へ遺棄されていたことが判明しています。家宅捜索が行われた際、床下から漂う異臭が決定的な証拠となりました。
なぜ発覚したのか
1978年、15歳のロバート・ピエスト(Robert Piest)が行方不明になったことがきっかけで捜査が始まります。警察がゲイシーの自宅を調査した結果、床下から次々と遺体が見つかり、事件は明るみに出ました。1978年に逮捕。1980年に死刑判決。1994年に薬物注射による死刑が執行されています。
もうひとつの側面

ゲイシーは地域社会では
・ボランティア活動に参加
・地域イベントでピエロの格好をして子どもを楽しませる
・地元政界関係者とも交流があった
という「表の顔」を持っていました。この強烈な二面性が、彼をアメリカ犯罪史上最も悪名高い人物の一人にしています。
獄中で描かれた“ピエロ”の絵
ジョン・ウェイン・ゲイシーは、逮捕後に死刑囚として収監されている間、数多くの絵画を制作しました。
特に有名なのが、自らがイベントなどで演じていたキャラクター
「Pogo the Clown(ポーゴ・ザ・クラウン)」をモチーフにしたシリーズです。
なぜピエロなのか
ゲイシーは犯行当時、地域イベントでピエロの格好をして子どもを楽しませていました。
“Pogo”という名前で活動し、誕生日パーティーや慈善イベントにも参加していたといいます。そのピエロ姿を、獄中で何度も描き続けました。
ちなみに、映画iTのモデルになっているのもこのゲイシー。
この原画もみることが出来ました。
絵の内容
・強い原色(赤・青・黄色)
・笑顔のピエロ
・星条旗やポップな背景
・ときにキリスト的モチーフ
一見すると子ども向けの明るい絵。しかし文脈を知ると、その笑顔が不気味に変わります。
絵は売られていた
驚くことに、彼の絵は外部に販売されていました。
・コレクターが購入
・1枚数百〜数千ドルで取引
・シリアルキラー収集市場の存在
死刑囚でありながら、“アーティスト”として扱われる側面もあったのです。
本人の発言
ゲイシーは自らについて、「私は33人も殺していない」「悪魔のせいだ」などと発言し、
最後まで責任を曖昧にする姿勢を見せていました。一方で、絵を描くことについては「人は私を怪物だと言うが、私は芸術家でもある」
と語った記録もあります。
その他のシリアルキラーの作品

ジョン・ウェイン・ゲイシー ピーター・サトクリフ キース・ジェスパーソン ウェイン・ロー ヘンリー・リー・ルーカス オーティス・トゥール デヴィッド・バーコウィッツ ジム・ジョーンズ ハドン・クラーク ハーバート・マリン チャールズ・マンソン&ファミリー テックス・ワトソン パトリシア・クレンウィンケル スーザン・アトキンス レスリー・ルイーズ・ヴァン・ホーテン エド・ゲイン ジェラルド・シェイファー ダニー・ローリング アーサー・ショークロス テッド・バンディ ハーマン・ウェブスター・マジェット(H・H・ホームズ) ドロシア・プエンテ アイリーン・ウォーノス ローズマリー・ウエスト トミー・リン・セルズ ジェフリー・ダーマー イアン・ブレイディ デニス・ニールセン ロイ・ノリス ローレンス・ビテッカー リチャード・ラミレス ゲイリー・レイ・ボールズ ジェームズ・アールレイ ロバート・ベルデラ ジョン・エドワード・ロビンソン ゲイリー・リッジウェイ ジャック・トラウィック ジェレミー・ジョーンズ ハーバート・リチャード・バウマイスター ジョー・ロイ・メセニー ロバート・ピクトン チャールズ・チータット・ン アンリ・デジレ・ランドリュー リチャード・スペック エドマンド・ケンパー ガートルード・バニシェフスキー デニス・レイダー ドナルド・ヘンリー・ギャスキンス
感想
良かったところ
非常にセンシティブな内容を含む展示であったため、率直な感想を言葉にするのは簡単ではありません。しかし、並んでいた作品はいずれも強いアーティスト性を感じさせるものでした。
伝統的な画家のような高度な技巧とは異なるものの、独特の色使いや線のタッチには他にはない個性があり、普段見慣れない表現だからこそ自然と作品世界へ引き込まれていくような魅力がありました。
私は物心がついた頃にゲイシーの作品と出会い、大きな衝撃とインスピレーションを受けました。彼の犯した行為は決して許されるものではありませんが、作品そのものまで否定することはできないという複雑な感情を抱いています。影響を受けた原画が目の前にある光景は、どこか感慨深く、時間の重みを感じさせる体験でした。
帰り際には、画廊で販売されていたステッカーとシリアルキラートランプを購入しました。

悪かったところ
展示全体については、もう少し作品数があるのではないかと期待していたため、特にゲイシー以外の作家の展示点数が少なかった点はやや物足りなさを感じました。テーマ性の強い企画であるだけに、より多角的な視点や比較ができる構成であれば、さらに深みが増したのではないかと思います。
また、各シリアルキラーの生い立ちや経歴についての説明は記載されていましたが、肝心の作品そのものに関する解説がほとんど見受けられなかった点も惜しく感じました。制作時期や制作背景、モチーフの意図などが少しでも示されていれば、鑑賞体験はより豊かなものになったはずです。
獄中で書かれたとされる手紙も展示されていましたが、その内容の要約や、どのような心情のもとで書かれたものなのか、誰に宛てた手紙なのかといった説明がなかったため、文脈を掴むことができませんでした。事実として断定できない部分があるにしても、ある程度の考察や推測が添えられていれば、鑑賞者としてより深く読み取ることができたのではないかと感じます。
最後に

最後に、この展示やそこで扱われている人物について触れる上で、決して忘れてはならないのは、実在の被害者が存在するという点です。作品や表現をどのように受け止めるかは鑑賞者それぞれに委ねられていますが、その背景にある痛ましい現実を軽視することはできません。
犠牲になられた方々、そしてそのご家族、ご友人に対し、心より敬意と哀悼の意を表します。
また展示に行ったBLOGを更新しようと思います。それではまた。
1995年生まれ。北海道出身。2020年DESERTを設立。
制作会社・事業会社のインハウスデザイナーの活動を経てアートディレクター・グラフィックデザイナーとして活動中。企画立案、ブランディングからデザインを手掛けております。自身が経験してきたストリートカルチャーをベースにした制作依頼も多くいただいており、現在はグラフィックデザイン講師としても活動中。
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